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「私を通りすぎた政治家たち」佐々淳行著 [書評]

佐々淳行氏のことはいまさらいうまでもないでしょう。

氏が現役時代に関わりを持たれた政治家、駐日大使等の方々について、彼の体験、見解、生き方に基づいて
評価した内容が書かれている。

正直、半分はやじうま根性から購入した。

彼のおかれた立場からの是非であるので、このことがここに書かれた全ての方々についての評価とは思わないが、概ね、世間で思われている通りという感がしないでもない。

結構、自分の思ってたことと違う(自分の場合は直接触れ合ったことがないので、まさしくそれは思い込みなのだが)評価の政治家の方には「なるほど」と思える点も多々あったし、さほど評価していなかった政治家が同様の評価だと、悦にいったりもした。

しかし、中には自分がこう思っていた歴史認識を真っ向から覆されるものもあって、いやいや、自分の無知さにあきれる点もあった。

その一番の誤認識は「安保闘争」について。

僕が思っていたのは、日本は独立国なので、アメリカの庇護下には入らない、だから安保条約なんて必要ないと思った人々が反対運動を起こしたものだと思っていたが、実際は、アメリカの庇護対象となっていた、安保条約を改正して、自らの力で専守防衛できるようにすることで、再び戦争の時代に戻るのか?と人々が反対したということらしい。

そうだよね~、よくよく考えると、左系の人々が僕が思っていたようなことのために、デモするなんて思えないもの(笑)

また、氏が書いているように、日本国内で大きな災害、事件が起きた時は不思議と頼りにならない総理大臣だったようで第二章の「国益を損なう政治家たち」に挙げられた政治家は、やはりそうなんだという感じ。

菅直人、村山富市、田中角栄、三木武夫、石井一、加藤紘一、河野洋平、小沢一郎、宇野宗佑。

なかでも加藤紘一、小沢一郎は笑った。

と同時に、傲岸不遜、理に適わないことをしている人は、遅かれ早かれ淘汰されるということが、どの世界においても同じだなと思った次第。

加藤紘一なんて、ほとんど道化もの。

あの「なんとかの乱」なんて、市井の人々の間ではほんとお笑い草だったからね。

今後、期待される政治家の人々には、少し「?」っていう人もいたけれど、全体を通して筋の通った内容で、いろいろとためになりました。

ということで「☆5つ」(笑)

旧居留地

神戸 SONY α7 & C-Summicron 40mm f2

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