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「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら」 村上春樹著 [書評]

Haruki Murakami


僕のことを良く知っている方なら、「あ、またか・・・」と思われているだろう。

ひとつのことに興味を持つと、いろいろな方角からいろいろなことを追い求めてしまう性格。そして熱しやすく冷めやすい(笑)

「おまえ、こないだまで日本酒言うてたんとちゃうんかい」

と怒られそうだが、自分の中でのマイブーム(すでに死語に近いが)がウィスキー&Barなんだから仕方がない。

日本酒に関しては銘柄云々より、やはり味。それも和食にどれだけ合うか、いや、それよりも仲のいい知人たちと酒を注ぎながら歓談することが楽しいのであって、味はひょっとすると二の次になっているかもしれない。

会社の宴会などで注ぎまくるのはまったくもってナンセンスで、やはり、相手の飲んでいる具合を確かめながら、無理強いをせずタイミングよく勧めるのがいい。

おっと少し話がそれてしまったが・・・。

ウィスキーも奥の深い世界のようで、その種類、銘柄も千差万別。最近でこそ日本酒も世界で認知されつつあるが、ウィスキーに関しては比較にならないほど昔から世界中で愛されている。

そしてなんでも五大ウィスキーというものがあるらしい。

スコッチ、アイリッシュ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズ。

それぞれに特徴があって、それぞれにファンがいるようだ。

新潮文庫から出版されている村上春樹著「もし僕らの言葉がウィスキーであったなら」は、氏が五大ウィスキーのひとつ、スコッチの中でも個性あふれる、いわゆる「アイラモルト」の生産地を訪れた際の紀行文である。

先日、いただいた「ラフロイグ」もこのアイラモルトのひとつだそうだ。

噂どおりに香りは「ヨーチン(笑)」

しかし、じっくり飲むとほのかな燻製のような味覚があり、味わい深いものだった。(今の僕レベルではこの程度の感想しかできない)

この本は、もともとは夫婦二人でアイルランドにプライベートな旅行をするつもりだったが、ちょうど、そこにウィスキーについての文章を書く仕事が入り、それならばとウィスキーをテーマにした旅行をしようということになったらしい。

まだ、読んでいる途中なので、感想は述べることはできないが、陽子夫人の写真(これがまたいい写真)とも相まって、とても気持ちのいい紀行文となっているのは間違いない。

Haruki Murakami


秋の夜長、ウィスキーを飲みながら、紐解くのもいいかもしれない。


余談

実は僕は村上春樹氏の本を読んだことはない。
毎回、毎回、ノーベル文学賞の候補と騒がれている作家なのにだ。
どうも食わず嫌い的なものがあり、またまた性格が天邪鬼なせいもあって、みんなが「いい」「いい」と声高に言い出すと、読みたくなくなるのである。

しかし、まだ、途中ではあるが、この本を読んで少し認識を変えなければならないと感じている。

とても自然な感じの文章、もちろん、それが紀行文であるからかもしれないが、すんなりと違和感なく自分の中に入ってきたような気がする。



あ!ちなみに日本酒は「呉春」の本丸が好きです。
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