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「暁のキックスタート」 斎藤 純 著 (広済堂文庫) [書評]

ひょっとすると前に文庫で買っていたかもしれないが、今回はAmazon kindleで購入した。
僕がバイクに乗り始めた頃はキック始動が主流だったことは間違いない。
セル付はその分重たいから・・・と敬遠されてたように記憶する。
実際、バイクの軽量化って自転車じゃあるまいし、まして、うちらのような一般バイク乗りには関係ないことなんだけどね。

キックスタートはバイクに乗る前の儀式のようなものだった。
チョークをひいて、軽く右足でキックペダルを上下すると、若干、ひっかかるような感触がある場所がある。
そこで足を踏みなおし、一気に踏み下げる。

たまに何度やってもかからない場合はチョークを戻して空キックしてから再度チャレンジ。

そんな感じだったように思う。

キックスタートは傍で見てても絵になって、格好良かったけれど、坂道発進でエンストした時は泣きそうになったな。

さて、この本はバイクに関するエッセイというものだろうか?

なかなか共感する部分もあって、ある種、バイクに憧れ、乗りたいと思っていた時期の気持ちに返れるそんな読み心地だった。

以下、共感した点、抜粋(笑)


“自分の力で自由を得ようとしている人々ほど、権力者にとって具合の悪いものはない。権力者ってのは、押しつけの自由しか認めないのさ。そんなもの、自由でも何でもないだろう。オートバイ乗りは、本来、何かを押しつけられるのが大嫌いなんだ。”

“現代社会において、自由は、孤独と引き換えにしか手に入れることができない。”

“オートバイはドアのひとつであり、自分と向き合い、自分を知るための道具なのである。”

“オートバイ乗りを傍から見れば、たかがオートバイの排気量ごときのことで優越感に浸ったり、劣等感を抱いたりと、それは子供っぽさを通りこして幼稚でさえある。だが、それを失ったら、オートバイになど乗っていないだろう。”


芝川ビル

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