死を身近に感じた、今日この頃。 [日記]
うちの父は、現在、パーキンソン病で闘病中である。
数年前から嚥下障害により、固形物を食べることが難しくなって、流動食みたいな食事が中心となった。
昨夜、最近では流動食ですら、食べるのが困難になってきていると、同居している姉からメールが届く。
そして先日、専門家の方々と今後の治療方針について話し合ったという。
食事が取りづらい現状、胃ろうの手術を勧められたそうだ。胃に穴を開けて、直接そこから栄養をとる、そういうものらしいのだが、本人にすれば、胃に穴をあけて生活なんかできるのか?という不安な気持ち、未知のものへの恐怖の気持ち、いろいろとあるのは想像に難くない。
しかも、食事が取れないと体力も落ち、死を待つだけになるようなことも言われたようで、相当にショックを受けているとメールには書いてあった。
白状すると、僕は以前から、みっともない死に様を見せるくらいなら、尊厳死もいいかななんて、勝手なことを思っていたが、父の心情を自分と置き換えてみてよくよく想像してみれば、なんと傲慢な考えだったんだろうと、恥ずかしくなってしまった。
加えて、世の中は医療費増加、老人社会・・・というように、徐々に延命処理については否定的になりつつあるように思う。それゆえ、尊厳死、自然死等が話題にあがり、まるで美談のように語られることもあるように感じる。
そう、以前の僕はそちら側にいた。しかし、今は必ずしもそれがいいとは思えない。
ま、身内にそういう人がいない時は、あっち側にいて、そういう人が出た途端にこっち側に移ったと批判されても仕方がないが、正直、わからなくなってきたのである。
そして、自分がもし、父の立場であったならば、平静に毎日を過ごす自信はない。
2016-10-21 17:12
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