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決めれない人。 [日記]

とある方から相談を受けた。

社員の一人から週に一回ほどでいいので自転車通勤をしたいとの申し出があったそうだ。

その方の住居は京阪沿線にあって、京阪沿線に詳しくない僕はどれくらいの距離があるのかいまいちピンとこなかったが、まぁ、ままちゃりでちょっとと言う距離でないくらいはわかる。

で、相談者の心配事は、万が一、事故にあった場合に労災にならないのではないか?という点が気になるらしい。

ま、最終的にはその書類を受け取った担当役人の判断によるのだろうが、普段と違う経路、方法で通勤し、その途中で事故して怪我をした場合に、普段とは違うのだから即否認とはならないのではないかと思う。

通勤災害の場合、よく問題にあがるのが「逸脱」してるか否かである。

たとえば、帰宅途中にジムに通った、居酒屋で飲んだ等は逸脱の見本としてよく言われる。

例外として日用品の購入等、必要最低限の逸脱は通勤途上と認められる場合もある。

東京労働局のサイトには通勤災害について、非常に丁寧に説明したものが用意されている。

「東京労働局」
http://tokyo-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/hourei_seido_tetsuzuki/rousai_hoken/tuukin.html

これを読むと、

「合理的な経路及び方法」とは

就業に関する移動の場合に、一般に労働者が用いるものと認められる経路及び方法をいいます。
合理的な経路については、通勤のために通常利用する経路であれば、複数あったとしてもそれらの経路はいずれも合理的な経路となります。
また、当日の交通事情により迂回してとる経路、マイカー通勤者が貸切りの車庫を経由して通る経路など、通勤のためにやむを得ずとる経路も合理的な経路となります。
しかし、特段の合理的な理由もなく、著しい遠回りとなる経路をとる場合などは、合理的な経路とはなりません。
次に、合理的な方法については、鉄道、バス等の公共交通機関を利用する場合、自動車、自転車等を本来の用法に従って使用する場合、徒歩の場合等、通常用いられる交通方法を平常用いているかどうかにかかわらず、一般に合理的な方法となります。

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とどのつまり、週一回の自転車通勤が合理的な経路となるかは微妙か?しかし、通勤の経路を監督署に逐一届けているわけではないので、いつもそうだと言ってしまえばそれまでのような気もする。

ただ、僕が思うに・・・。
労災になるかどうかで決めるというより、そういうリスクもある通勤方法を会社が認めるかどうかが先決ではないだろうか?
通常の電車通勤より交通事故等のリスクが高い。貴重な人材を怪我等で戦線離脱させたくない、そういう思いがあれば否だろうし、いや、時代はエコロジーだし、健康のためにもいいことだというなら是なんだろう。
労災がどうのこうのという問題ではない。当然ながらその場合、保険の加入などを義務付けるのは言うまでもない。駐車場の確保も必要不可欠だ。事務所内の駐車は認めるべきではない。

しかし、それを一人では決められない人もいるもんだ。
話を聞いていると、自転車通勤には否定的な立場をとっているにも関わらず、東京ではエコということでそういう通勤をしている人が多いとか言うし。
「会社が認めない」と言えばそれまでですやん、と言っても煮え切らない。
正直、そんなことで貴重な時間を費やしたくないのが、こっちの本音でもある。

逆に言うと、申し出た人も勝手に乗ってきたらええやん、とも思う。(もちろん、お伺いをたてたのは彼の善意だと思うし、なにかあっても労災にしてくれと言わないと思うが・・・)
事故にあっても自分の責任で処理し、誰にも迷惑をかけないで、電車で通勤している風に勤務している分には誰にもわからないことだ。

管理部門の人間がこのようなことを言うのは間違っているかもしれないけど、子供じゃあるまいし、それくらい自分で判断していいんじゃない?とも思う。(何度もいうけど聞いてきたのは彼の善意だと思うが)

会社から梅田まで僕も歩く時があるけど、途中で捻挫したり転倒したりしても労災にしてくれ、なんて恥ずかしくていえないな。

それが普通だと僕は思う。

ただ、何もない時は自分の責任でやってますからと言いながら、何かあったら労災扱いにしてくれ、という勝手な人がいるのも事実である。

なら、どうするか、僕が決める立場であれば、会社としては禁止。個人でやる分には何も言わない。ただし、泣きついてくれるな、というとこかな。

嵐山

嵐山 Leica X2

追記
なお、会社には電車通勤するといって、定期代をもらい、それを浮かせるために自転車通勤した場合に、

「虚偽の申告により、本来受け取れないはずの賃金を受け取っていた」として、懲戒の対象になる可能性」

もあるそうです。

J-Net21 法律コラムより 
http://j-net21.smrj.go.jp/well/law/column/post_143.html

この意見が間違っているとは思いませんし、大方の人が賛同されると思いますが、へそ曲がりの僕は少々異論があります。
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