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「アンダーグラウンド」 by 村上春樹 [日記]

僕の初村上春樹体験。

この本は自分には珍しく単行本で購入した。(場所がとるのと、若干、安いこともあって、通常は文庫本を買う)

つまり、初版本ではないと思うが、文庫本を待つことなく読みたくて、相当早くに購入したと思う。

とても分厚い本である。

正直言うと村上春樹氏のことはこれっぽっちも知らず、ただ、有名な作家くらいの認識しか持ってなかった。


さて、この書籍はご存知の通り、1995年3月20日に起きた地下鉄サリン事件の被害者へのインタビューを集めたものである。

インタビューの冒頭に村上春樹氏が、インタビュイーの方についての印象を作家視線で簡単に記述されている。

それが読み手の心を動かす効果がなかなかあるのだ。(さすが、小説家は観察眼がある!)



この年は、新年早々、関西では阪神淡路大震災が起こる。

そして、まだ、その余韻も覚めやらぬ初春の出来事だった。

その時間、僕はすでに会社に出勤していたように記憶する。

営業の方達と一緒に「東京がえらいことになってる」と展示室にあったテレビを見ていた記憶がある。

当時、うちの会社の東京支店が東日本橋にあった。

(東京の地理はまったく詳しくないので、被害があった路線とのリンクはわからない)


天龍寺

天龍寺 Leica X2

どこにでもいるような市井の人々。ちょっとした偶然が重なりあって、サリンの撒かれた電車に乗った。

長い人生の中では、ほんのちょっとした瞬間なことであるのに、結果として大きく人生を狂わせてしまうことがあるのだということをつくづく感じさせられた次第である。

だけどそんなことばかりではなく、一方で、そういったちょっとしたことが重なって好転していることもある、とも思いたい。
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