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サウスバウンド [日記]

奥田英朗氏の小説。

Wikipediaによると

元過激派の父が起こす大騒動に翻弄されながらも、東京から沖縄への移住を通して家族の絆、息子二郎の成長していく過程を描いている。

とあった。

連休中、暇にまかせてHuluで映画版を観た。
豊川悦司、天海佑希が夫婦役。他に北川景子、村井美樹、松山ケンイチさんなどが出演している。

結構、面白かったので、そういえばkindleで購入していたことを思い出し(苦笑)、早速、読んでみた。

映画のストーリーもそれはそれでありだと思ったけど、やはり、小説は奥行きが違う。

文庫にすると上下巻ものだが、あっと言う間に読み終えてしまった。

備忘録として、読み終えてから心に残った文をいくつかあげてみたい。


天龍寺

天龍寺 Ricoh GR


「人類の不幸はな、あるうえに欲しがるってところから始まったんだ」

「革命は運動では起きない。個人が心の中で起こすものだ」

「集団は所詮、集団だ。ブルジョアジーもプロレタリアートも、集団になれば同じだ。権力を欲しがり、それを守ろうとする」

「個人単位で考えられる人間だけが、本当の幸福と自由を手にできるんだ」

「人間が親切なのは、自分が安全なときだけだ。」

「あまりきついことは言いたくないんだがな。沖縄生まれならともかく、内地の人間が勝手に南の島に憧れ、自分探しで環境保護運動をするのは迷惑な話だ」

「力で人を滅ぼすものは、必ず誰かの力で滅ぼされる。」

その中でもこれが一番よかった。

「これはちがうと思ったらとことん戦え。負けてもいいから戦え。人とちがっていてもいい。孤独を恐れるな。理解者は必ずいる」

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