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合気道演武大会 [合気道]

合気道という武道があることを知ったのは高校1年生の時、隣のクラスのT君がクラブには入らず合気道の道場に通ってるということを聞いた時が最初。

どんな武道かというのもわからず、ベースボールマガジン社から出ている文庫サイズの入門書を買った。

その時わかったのは、なんとなく相手の力を利用して投げる武道ということ。

もちろん武道というものに興味はあった。
うちらの高校は大人しい高校だったが、町を歩いていると時として「何、メンチ切ってんのや」とばかり、近所のワルな高校にからまれるケースも多々あった。
つまり、護身と言う意味で、武道をしていると気持ちにもゆとりができるんじゃないか、などと漠然と考えたのだが、それ以上に道場なんて、とても厳しい世界という感じがして実際にしようとは思わなかった。

同級生には少林寺や空手を習っている友人もいたが、人を殴る蹴るはどうも自分の性分には合わない。

大学を卒業してすぐ、市の主催するスポーツ教室で合気道が行われているのを知り、参加した。

しかし、夢に描いていた相手の力を利用して投げるなどとんでもない話で、力の強いおっさんに腕を掴まれると身動きができない。本に書いてあるようなことはまやかしだとさへ思ってしまった。

日曜日の午後の稽古ということもあって、遊びたい盛り・・・。
約半年で稽古には行かなくなった。

それから約15年近い日が流れ、精神的にすごく落ち込む出来事があった。
毎日、鬱々とした日々を送る自分が嫌になり、精神を鍛えようと再び合気道の門をたたく。

ただ単に強くなりたいと考えていた若い頃と違って、そんなことはどうでもいい、単純に合気道をしたい、自分自身の精神を鍛えたいと、相手がどうこうというのではなく、自分主体に考えたのが功を奏したのか、毎回の稽古は楽しくて、気がつけば12年近い歳月が流れ、憧れていた袴も履けるようになった。

この12月に私が参加している吹田市の合気道教室生を中心とした演武大会が開催される。
毎年、開催されて、会社の事業譲渡でてんわやんわした昨年を除いて毎回参加しているのだが、今回、初めて乱取りをすることになった。

乱取りは複数の相手の攻撃をさばき、投げなくてはならない。
他の演武の場合、前もって約束事を決めることができるが、こればかりはそうはいかない。

しかし、逆に言うと、これぞ合気道の醍醐味だとも思う。

試合のない合気道では日頃の成果を披露する場所が演武会。
背伸びをしてもできないものはできないのである。
師範が演武で乱取りを勧めてくれたのは、君ならできると思ってくれたに違いないと勝手に思うことにする。

ただ、ひとつ不安なのは受けをとってくださる三人の方がいずれも現役バリバリの大学生。

自身の半分以下の年齢の、しかも体力ありあまっている方達ばかりだ。

老獪な技は通用するのだろうか・・・・。


動画は全日本合気道演武大会での合気道三代目道主の演武。
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コメント 6

Kenclip

こんばんは。
合気道を始めた理由はなかなか高尚ですね。
私なんか、剣道を始めた理由は、小学校3年生のとき、夕方TVでやっていた『俺は男だ!』の森田健作に憧れたのがきっかけです。いい加減なものです。
by Kenclip (2009-12-01 19:21) 

tora

Kenclipさん、

動機なんて、結局は何でもいいんでしょうね。
後は継続できるかどうか。
お蔭様で写真や他の趣味同様、続いております。

剣道も憧れはあったのですが、小さい頃からしている人には
かなわないですからね。

そうじゃなさそうなところにいったわけです(笑)
by tora (2009-12-01 19:40) 

ミモパワーOM-1

剣道とか柔術とかの、小説家が書いたものを読んでいると出てくる
まったくの耳学問でお恥ずかしいのですが
古武道の徒手空拳にして相手の重心を崩し、円運動で相手を転がしてゆく
動画を見て、まったくその通りだなと感心しました。
やっぱり道を究めている人は違う。
直線的な剛の動きに対し、柔なる円運動でひらりひらりとかわし倒していく
まろばしの術ですね!
中国の太極拳なんかもそうなんでしょうかと想像しています
柳生の真剣白刃取りも、同じ流れと読んだことがあります。
いやほんと、読むだけです、とても自ら取り組もうとは、
根性無しの小生にはとても考えられません。
toraさんすごい!
by ミモパワーOM-1 (2009-12-01 20:20) 

tora

ミモパワーOM-1さん、根性なしは私も一緒。
誰かさんじゃありませんが、「気合だ!」「根性だ!」という世界は
大嫌いであります。

したがって、道場なんて敷居が高く、町の体育館などで行われている
スポーツ教室にしか参加してません。

実際にはこんな感じで技を出すことなんてできないかもしれませんが、
相手に合わせて受けをとる、というのもやってみると実に楽しい。

演武で受けをとる場合は、いかに取りを格好良く見せるかが目標でも
あります(笑)
by tora (2009-12-02 07:27) 

yasu

toraさん、演武は是非とも演舞のように華麗な足捌きをお見せください。
私も耳学問でお恥ずかしい限りですが、津本陽の剣においてはすぐ立ちし構え等
気負いの無いところに技は切れるのたとえ通りと思います。

どちらかと言うと私は野球部で『気合だ!根性だ!』のうさぎ跳びの時代でした・・(涙
by yasu (2009-12-02 11:07) 

tora

yasuさん

ありがとうございます。華麗な足捌き・・・、これがまた難しい。
自身の中心がしっかりしていないと、倒れかけのこまのように
なって、相手がうまく捌けません。

そうですね~~、うちらの学生時代は根性論が主流でしたね。
真夏でも水を飲んだらばてやすい体になる、と言って水も飲ませて
もらえませんでした。

今じゃ、うさぎ跳びをしている部活ってほとんどないんじゃないでしょうか?

ちなみにうちは陸上部400m~長距離でした。
by tora (2009-12-03 07:09) 

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