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伝統。 [ちょっと一言]

伝統といえば、まず、思い浮かべるのは古くからの工芸品、技と巧。

そして芸能。

数百年の歴史を経て、古の時代から受け継がれてきたもの。

つい、少し前に大阪では文楽という古典芸能について、橋下さんが駄目だしをしたのが記憶に新しいところだと思います。

あの時、自分は賛成半分、反対半分な気分でした。

確かに一般の人々への周知など、広告宣伝活動をさほど積極的に行っていないという点、それに対して補助金が出ている点などを考えると、ああいう風に言われても仕方がないと思います。

やはり、自助努力をまず行ってから、そして、補助金というのが流れとしては正しい。まず補助金ありきではないと思います。

逆に、だからと言って補助金を中止して、その伝統芸能が廃れてしまう危険を考えると、伝統は長年の積み重ねでできあがったもの、それを潰すのは簡単だけど、創り上げていくのは並大抵のことではできません。

そう言う意味では補助金もやむなしという気持ちもあります。

技を受け継がしていくことは、とっても困難で、大変なことだと思います。
伝える方はもちろんのこと、受け継ぐ側も並大抵な努力では無理でしょう。

僕が常日頃から思っているのは、会社においても業務を後輩に引き継いでもらう場合、たとえ、先輩が100%伝えたつもりであっても、その80%くらいしか後輩には伝わっていない可能性が高いということです。

先輩が120%伝えても100%にはならないでしょう。

80%しか伝わっていない場合、次の世代への引継ぎはその80%
当初からみると64%に落ちてしまうわけです。

では、どうするか・・・?

そこは受け継いだ側が自分の努力で限りなく100%にもっていくか、それ以上にするかしかないのです。

長い歴史の会社もたくさんありますが、創業当時の理念を受け継いでいる会社は稀だと思います。

いいところが引き継がれていればいいですが、いいところは淘汰され、悪いところばかりが引き継がれているケースも多いと思います。

4月からうちの会社も新人が四人入ってこられます。
今、いる先輩たちはこのことを肝に命じて、より多くのいいことを後輩に伝えて、後輩は自分も努力して、経験を積んでいってもらいたいと思います。

もちろん、多くの先輩方が悪いことは悪いと正しい道に導いてあげる。
これも大切な務めだと思います。

鴨川

鴨川 Ricoh GR1s with Kodak E100vs(2012年春)

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