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初村上春樹 [日記]

初と言っても正確には初ではない。

過去に地下鉄サリン事件の被害者インタビューを綴った「アンダーグラウンド」、そしてつい先日「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読んでいるからである。

両著作とも、僕の抱いている村上春樹像とは違う感じを受けた。

しかし、これらの本を買ったのはどちらかというと、村上春樹が読みたいわけでなく、その取り扱われている題材に興味を抱いたからに他ならない。

だから、相変わらずの「読まず嫌い」状態は継続していた。

読まず嫌いであるから、彼の小説が嫌いなわけではなく、あえて言うとへそ曲がりな僕には周囲が「春樹、春樹」「次期ノーベル賞」とか騒ぎたてればたてるほど、彼のことを避けたくなっただけのことだったのかもしれない。

アマゾンとかの評価でも高いものには疑問符を投げかけ、ネガティブなものには、なるほどそういうものか、と妙に納得したりしていた。

ところが、ここにきて、急に彼の小説を読んでみたくなった。

理由は簡単、紀行文「もし僕らのことばがウィスキーであったなら」を読んで、非常に共感を覚えたからである。

どのような共感を覚えたのか具体的にうまく説明はできないけれど、とりあえず読まず嫌いはやめようと。

日曜日、近所の本屋で「風の歌を聴け」と「1973年のピンホール」を購入した。

芝川ビル

芝川ビル SONY RX100M4

高校の国語の先生が、読書する際、一人の作家の著書を集中的に読むことで、その人の一貫したテーマや作風がつかめると、授業中に言っていた記憶がある。
それ以来、僕はそういう姿勢?で読むことにしている。
片岡義男、遠藤周作、浅田次郎、譽田哲也、池波正太郎(彼の場合はシリーズ者が多いせいもあるけど)、葉室麟しかり。(しかし、ジャンルばらばら 笑)
果たして村上春樹はどのような印象を与えてくれるだろうか?
楽しみだ。
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ぽんた

で、いかがでしたでしょう「ラオス・・・」は?
まだ読書中かな。私は読み終わっています。
私はエッセイも小説も村上春樹さんの作品は大好きですが、村上春樹さんの小説が???だという人にはエッセイをお勧めしています。
好きな作家、男性が多いですね。
私のお勧めは「原田マハ」さん。キュレーター出身の作家とあって芸術や文化が盛り込まれた、品の良い作風です。
今は「悲しみのイレーヌ」というフランス人作家のミステリーを読んでいます。
ではまた参りま〜す。
http://hon.bunshun.jp/articles/-/4172
by ぽんた (2015-12-16 08:29) 

tora

ぽんたさん、こんにちは!

「ラオス・・・」?というと「ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集」のことでしょうか??
だとすると、まだ、手にとっていません(汗)
それとも以前お勧めされてた本だったとか?(すみません、忘れっぽくて)
原田マハさんはバイク絡みで「さいはての彼女」とかいうのをKindleに収めています(未読です 笑)

by tora (2015-12-16 09:42) 

ぽんた

スミマセン!!「アンダーグラウンド」と「・・・ウィスキー・・」を読んで見えるのですね。
早合点でした。
「アンダーグラウンド」・・・図書館で15ページくらい読んだことがありますが、涙が止まらなくてそれ以来手に取っていません。
ちゃんと読まなくちゃと思いながら読めなくて、「さすがそんじょそこらのルポタージュじゃないわ」とも思いました。
「ウィスキー・・・」のはまだ読んでいません。読みたいわ〜
「さいはての彼女」は図書館で借りて読みました。短編集ですが、表題作と最後の章が連作になっていてすごく良かった。
「ラオス・・・」は雑誌やJALの上客向け冊子に載った紀行文をまとめたもので、出たばかりです。
機会がありましたらどうぞ。気楽に読めますよ。
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163903644
by ぽんた (2015-12-17 08:31) 

tora

ぽんたさん、
確かにamazonで「ラオス・・・」を一度手にとって?みたことは確かです(笑)

アンダーグラウンドは単行本で、即、購入して読みました。
日常のちょっとしたずれのおかげで、事件に遭遇してしまった、そういう意識が自分の中にはなかったので、なるほどな~って気持ちになりました。
関西はちょうど大震災のあった時だったので、被害のあった場所と、すぐそばで普通に暮らしている自分たち、という感覚もあったので、道路を隔てて向こう側とこっち側という見方が妙に切実としたものとして心に入ってきた記憶があります。

「さいはての彼女」読むのが楽しみです。
by tora (2015-12-17 12:23) 

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