「いっちょかみ」

大阪弁に「いっちょかみ」という言葉がある。
何にでも口をはさむ人、首を突っ込んでくる人という意味で、「あいつ、いっちょかみやの～」などと使い、どちらかと言うと卑下する言葉だと思う。
卑下する言葉であっても、大阪弁では、愛すべき性格として表現される場合も多々ある。

現在、仕事で私の上にいる、上司。
と言っても組織上はそうなっているが、現実に仕事においては上司には該当しないのかもしれない。
なぜなら、仕事で重なる部分が少ないからだ。
ただ、責任だけは果たしてくれるので、ま、部下としてはありがたい方なのではあるが・・・。

この方がなんと「いっちょかみ」を地で行く方なのである。

とにかく、何にでも首を突っ込んでくるのだ。そして、その整理整頓ができてないものだから、まかり間違うとこちらが振り回されることになってしまう。

下のものが上からの指示を取捨選択しないといけないのだ。

これは正直言って疲れることで、例えば、あの資料を用意してくれ、と思いつきで言われ、結局、資料が日の目を見ないということもままあるのである。

初めは好奇心が旺盛な人と言う印象だったが、例えば、開けっ放しのドアやロッカーの扉などを見ているとA型の自分には我慢ならない点も出てくる。

つまり、思いついたら、即、動かないとすまない。そして思いつくことがたくさんある。そういう印象である。

現在、会社の移転プロジェクトが進行中で、彼がそのリーダー的存在なのであるが、ひとつ思い立つと、不動産業者担当とアポイントをとろうとする。
もっと、まとめてからすればいいのに・・・と思うのだが、彼は思いつくといてもたってもいられないらしい。

現時点では新事務所のレイアウトを決めることが最優先課題であるというのに、今後のスケジュールが気になって仕方がないらしく、今日も担当者とアポイントを取ってしまった。

物事には順番というものがあり、ひとつひとつこなして行くと必ずゴールに向かうものという概念がないらしい。いろんなことを試してみて、結果がゴールになると言うところだろうか・・・？

したがって、下の者としては自分の仕事の足を引っ張られないように、適当に流す必要がでてくるのである。
これがまた、いらぬエネルギーを使って疲れるのだ。

性格は、決して悪い人ではないんだけどね・・・。


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たまにはこんな感じでゆっくりと悠久な時間を感じてほしいものです（笑）