ハーフカメラの誘惑？

先週の土曜日のKIRIN「美の巨人たち」は東山魁夷の「年暮る」だった。
おそらく東山三条あたりと思われる場所を鴨川の対岸より見下ろした、夕暮れ時の景色だと思われる。

親交のあった川端康成が、彼に「京都は今、描いといていただかないとなくなります。京都のあるうちに描いておいて下さい」と懇願したということらしい。

実際にこの絵が描かれた時代の京都はすでに近代化の波に襲われていた。魁夷はこの絵に関しては、過去の写真を見て描いたという。

そういう記録は写真の専売特許かと思っていたが、なるほど、絵画で行うというのもある意味肯けるものがある。

京都を撮る、それが彼の絵のように意味あるものに昇華できるかどうかは、たぶん無理だろうけど、コツコツ撮りためていきたいと、改めて思った。

さて、ちょっと出だしが違う方向から進んでしまったけれど、先日、TwitterでBlog「カメラと散歩」のPhotosukeさんが、ハーフカメラを使ってみたいとつぶやかれていた。

「カメラと散歩」
http://photosuke.exblog.jp/

たまたま？彼があげていたハーフカメラの画像が自分も所有しているPen D3だったので、ぜひ使ってもらおうとお貸しすることにした。

自分も過去に何度か撮影したが、そのよさを理解するまでもなく、他のカメラに浮気してしまっていたけれど、Photosukeさんが最近撮られている絵をみると、なかなか素晴らしい、というか、すごくいいのである。

基本的に、友人に物を貸す時、僕は譲ったつもりで渡すことにしている。
そうすることで万が一貸した物がなにかの事故で壊れたことによって、お互いが気を遣い、気を遣いすぎて縁が切れてしまうことを避けるためである。

だから思う存分使ってもらいたいな～なんて思うのである。

しかし、彼の写真を見ていると自分もなんだかPenで撮りたくなってきた。

彼にそのことをブログのコメントで書いたらふかれてしまったみたいだけど、
そう！Penシリーズは、彼のところに出稼ぎにいっているD3以外に、FT、S2.8、S3.5、EE3、EES2とあるわけです・・・。

というわけで暮れの大阪の町でも撮ってやろうかと考えてる次第。

中之島・大阪市役所付近
Leica IIIa & Ricoh GR-Lens 21mm f3.5 ILFORD XP2 super

え？後半と前半が繋がらないって？いやいや記録という意味で繋げたつもり・・・です^^;

コメント 2

すいません、やっぱりフイてしまいそうです^^;
まさか、そんなに持っていらっしゃるなんて(笑)
ハーフだからか、思いっきりシャッターを切りまくることで、
いままでと違った視点の写真になって、
それがとても楽しいカメラですね。
ピントがきた写真も、そうでない写真も、その写りにとても満足しております。
by photosuke (2012-12-25 17:25) 

photosukeさん、
思わず「ふっ」って感じですか？それとも・・・・？？
まさかの事実。腕は二本しかないのにね～～～。
ハーフってデジタルに通ずるところありません？
７２枚ってなかなか撮りきれないですしね（笑）

でも、本当にphotosukeさんの写真、いいと思ってます。

やっぱり、自家現像の力かな～～～＾＾
by tora (2012-12-26 07:04)